投資を開始するにあたって、どのくらいの資金を用意すればよいでしょうか?
投資自体は1万円からでも始めることはできます。現在は1万円で投資できる金融商品が多数あります。しかし投資で成功するには最低100万円の資金を貯めてからスタートすることを強くお勧めします。
少ない資金で投資をスタートすると失敗する確率が極めて高くなります。どうして資金が少ないと失敗しやすくなるのか、5つの理由を説明します。
投資資金が少ないと投資が失敗しやすい5つの理由
そもそもリターンの絶対額が少ない
マネー情報誌などでは保有していた株式が10倍になったなど景気のよい話が紹介されていますが、これはあくまでレアケースです。現実的に投資で期待できるリターンはせいぜい年10%程度がよいところでしょう。
仮に年10%のリターンが期待できるとして、投資金額10万円でスタートした場合、得られる利益は年1万円です。この金額で投資に成功と言えるでしょうか?
前述で「投資で期待できるリターンはせいぜい年10%程度」と言いました。そのせいぜい10%を達成するためにはそれなりの勉強時間(投資先のリサーチ等)が必要です。
投資資金が10万円でも100万円でもリサーチに使う時間はほとんど変わりません。投資資金が少ないと時間効率が悪くなります。その時間を投資資金を増やすための副業等に使ったほうがよいでしょう。
複利の効果を実感しづらい
投資の醍醐味は得られた利益を次の投資に回して複利の効果を得ていくことです。しかし最初の投資資金が10万円だと複利の効果を実感できるまでに時間がかかります。
投資で得られた利益を全額翌年の投資に回したとして10万円が20万円になるまで8年もかかります。投資スタート時の絶対額が少ないとなかなかお金が積み上がっていきません。
「お金持ちはよりお金持ちに、貧乏はより貧乏に」というのはこの理屈が働くからです。
投資の選択肢が狭くなる
投資資金が少ないと投資の選択肢が少なくなります。株式投資であれば投資先銘柄が限定されてきます。
例えばNintendo Switchが爆発的に売れているので任天堂の株を買いたいと思っても10万円の資金では買えません。有利と思える投資先はまとまった資金が必要なことが多いものです。
一時的な含み損に耐えられなくなる
投資資金が少ないと気持ちに余裕がなくなります。投資資金に対して過剰な投資をしがちになります。過剰な投資をするために一時的な含み損に耐えきれず、有力な投資対象を手放さなくてはならない状況に陥りやすくなります。特にレバレッジを効かせた投資の場合はよりその傾向が強くなります。
資金的な余裕があると一時的な含み損に耐えられます。もちろん本当に損切りすべきときは損切りしたほうがよいのですが、有力なポジションであっても一時的に含み損の状態になることはあり得ることです。
まとめ
100万円貯まるまでは投資をしたい気持ちをぐっとこらえ、ひたすら100万円を貯めることを優先させましょう。投資に使うリサーチ時間を副業等に使い投資資金を獲得していきましょう。
100万円というのはあくまで目安です。投資金額に対して年10%のリターンを目標とした場合、投資から年間いくら得られたら嬉しいかによって貯める投資金額を決めましょう。
例えば投資から年間20万円の利益を得たいと考えた場合、スタートに必要な投資資金は20万円÷10%(期待リターン率)=200万円となります。