現在のような超低金利時代においての資金運用では、変動金利型の金融商品を選択するのがセオリーです。やってはいけない投資の一つが定期預金です。逆に借りる時は固定金利がセオリーです。超低金利時代に変動金利で住宅ローンを組むのはナンセンスです。その理由を説明します。
なぜ低金利時代に定期預金はイマイチなのか?
資産運用において固定金利を選択するメリットは、市場の金利動向とは関係なく、契約時の金利を受け取れるということです。期待されるリターンが契約時に確定されます。
金利が自分の期待するリターンを上回っている場合は固定金利がよいでしょう。しかし現在のように大手都市銀行の定期預金金利が0.01%(2016年9月9日現在)の時に固定金利を選択するメリットはありません。
金利0.01%の時に100万円を1年間預けて受け取れる金利はたった100円です。たった100円のために固定金利を選択してしまうと今後金利の上昇局面でそのメリットを享受できなくなってしまいます。
お金を借りる時は固定金利がセオリー
低金利時代において、お金を借りる時は逆に固定金利を選択するのがセオリーです。2016年9月現在、住宅ローンの変動金利は1%を切っていて大変魅力的です。このまま低金利時代が続けばよいのですが、日銀のマイナス金利政策が終了する時にはその反動で一気に金利が上昇する可能性もあります。
現状の超低金利の中で、わざわざ金利の高い固定金利に切り替えるのはもったいないと考える方もいらっしゃいます。しかし金利が上昇してから後悔しないよう検討だけはしておきましょう。
金利が上がってきたら固定金利に切り替えればよいと考える方もいらっしゃいますが、それはなかなか難しいです。金利は変動金利よりも先に固定金利が上昇するからです。契約している変動金利が変動していない中で、以前よりも高くなった固定金利に切り替えるのは心理的に難しいものです。