PBRの本質。PBRが1倍未満でも割安とは言えない2つの理由とは?

PBRは株式の投資判断の一つとして使われる指標の一つです。現代ではPBRはあまり投資指標としては役に立たないと言われることがありますが、それはどうしてなのでしょうか?

PBRとは何か?

株価を一株当たり純資産で割ったものです。株価純資産倍率と呼ばれます。Price Book-value Ratioを省略したものです。

例えば株価が1000円で一株当たり純資産が500円の場合、PBRは1000円÷500円=2.0倍となります。

PBRは高いほうがよい?低いほうがよい?

PBRが1倍以上の場合、株価が一株当たり純資産よりも高いということです。その時点で企業が解散した場合、受け取れる資産は投資した金額(株価)よりも少なくなるわけですから、その時点の資産価値の視点だけで見た場合はPBR1倍以上は割高と言えます。

しかし業績がよく今後も株価が上昇していくだろうと期待される企業のほとんどはPBRが1倍以上です。好調な業績が続けばいずれかPBRも低下しますので、現時点のPBRが高いというだけで株価が割高であると判断するのは早計です。

一方でPBRが1倍未満の場合はどう考えればよいでしょうか?

例えば時価総額が40億円で純資産が50億円の場合、PBRは0.8倍です。株式を100%取得した場合、純資産よりも安く会社を手に入れられるわけですから数値的には割安と言えます。

しかし数値的に割安だからと言って、必ずしも株価として割安とは言えません。それには主に二つの理由があります。

PBRが1倍未満でも割安とは言えない2つの理由とは?

理由1 会社の業績が悪い場合

業績が悪い会社の場合、PBRが1倍を切ることが珍しくありません。業績が悪いために株が売り込まれ、PBRの分子である時価総額が減少してPBRが低くなるためです。

このようなケースの場合、PBRが1倍未満でも割安とは言えないでしょう。なぜなら業績の悪い状態が続けばPBRの分母である純資産も減少していずれかPBRも高くなると考えられるからです。

理由2 純資産の金額は必ずしも実態を表わしていないため

純資産は資産から負債を引いたものです。資産は現金、預金、売掛金、商品などがあります。一方の負債は借入金、買掛金などです。

計算上は誰が行っても企業の財務諸表から導き出される純資産の金額は同じですが、実は数字で表される純資産の金額をそのまま鵜呑みにしてはいけません。企業の財務諸表というのはある程度化粧ができてしまうからです。

少し難しい話になってしまいますが、例えば機械装置という資産に対して減価償却を定率法で行うか定額法で行うかによって財務諸表に出てくる資産の額は大きく変わってきます。

その他にもその企業が倒産した場合、商品は二束三文で売却されほとんど価値がなくなる可能性があります。売掛金も全額回収できるかはわかりません。

資産と呼ばれるものの中には数値で表される金額をそのまま鵜呑みにしてはいけないものもあり、純資産の数字は精査する必要があるのです。

PBRの本質とは?

一般的に業績好調で魅力的な会社はPBRが1倍を超えていることが多く、PBRが投資指標として考慮されることはあまりありません。逆に業績が低調な会社はPBRが低く放置されたままです。

本来、資産の割高・割安を図るPBRですが株価との関係においては逆になっているのが実態です。PBRが低い(1倍未満)だからという理由だけで投資するのは考えものです。

これが冒頭に書いたようにPBRがあまり投資指標として役に立たないと考えられている原因です。

しかしPBRは全く役に立たない投資指標なのでしょうか?実はPBRはお宝銘柄を発掘するマル秘投資法としての使い方があるのです。この使い方をマスターすると極めて安全でかつ大幅な値上がり益を期待できる株式を発見することができます。この使い方については別の記事でご紹介します。

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