つみたてNISAのことが丸わかり 初めての人でもわかるよう丁寧に解説

NISA

つみたてNISAは2018年1月からスタートした少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。このサイトでは金融庁の情報よりもわかりやすく・詳しい解説を目指しています。合わせて一般NISAに関する記事もお読みいただければ幸いです。

NISA(ニーサ)のことが丸わかり 初めての人でもわかるよう丁寧に解説

金融庁よりも詳しくつみたてNISAを解説

つみたてNISAの制度概要については既に様々なWebサイトで解説されていますが、当ブログでは金融庁の情報を元にさらに詳しく解説します。

金融庁つみたてNISA解説ページ

利用できる人

日本に住む20歳以上の人が対象です。0歳~19歳の人はジュニアNISAを利用して下さい。

ジュニアNISAを始めるにあたって知っておきたい10のこと【基本編】

つみたてNISAとiDeCo(確定拠出年金)を混同しがちですが、つみたてNISAは職業による制限はありません。20歳以上の人であればだれでもスタートできます。

口座開設可能数

つみたてNISA口座は1人1口座しか開設できません。
(通常の証券口座とつみたてNISA口座の併用は可能です。)

途中で金融機関を変更することは可能ですが手続きは面倒です。金融機関の選択は慎重に行いましょう。またその年に既につみたてNISA枠を使っている場合、その年は他の金融機関に変更することはできません。

つみたてNISA口座と通常の証券口座を別々にすることもできますが、同じ金融機関を使ったほうが資金を効率的に利用することができて便利です。

つみたてNISAと一般NISAは同時にできない

つみたてNISAと一般NISAは同時にはできません。

既に一般NISAを口座開設している人がつみたてNISAをしたい場合、新たに口座開設手続きは不要です。口座にログインして一般NISAからつみたてNISAへの切り替え申請をするだけです。

ただし年の途中で既にNISA枠を使用している場合、その年は切り替えができません。翌年まで待つ必要があります。

つみたてNISAと一般NISAのどっちがよいのか迷ったら下記の記事を参考にして下さい。

やるならどっち?一般NISAと積立NISAを比較する3つの視点とは?

非課税対象

売買益も配当金も全て非課税です。ただし配当金を非課税で受け取るには配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」にしておく必要があります。

株式数比例配分方式は自分の証券会社の口座に入金される方式です。再投資もしやすくデメリットもありませんので株式数比例配分方式を選ぶようにしましょう。

NISAの配当金を非課税で受け取るには? | 配当金の受取方法と登録方法

非課税投資枠

新規投資額で毎年40万円が上限です。以下で詳しく解説します。

(1)毎年新しい投資枠が設定される

毎年40万円の新規投資枠が設定されます。例えば2018年に40万円新規投資を行い枠を使い切っても、2019年に新たに非課税枠40万円分が設定されます。

(2)投資枠が余っても翌年に持ち越せない

2018年の実際の新規投資が30万円で枠が10万円余ったとしても、残った10万円の枠を2019年に持ち越すことはできません。

(3)売却しても枠は元に戻らない

つみたてNISAで購入した投資信託はいつでも売却できますが、一度使用した非課税枠は元に戻りません。例えば2018年に新規で35万円分の投資信託を購入し2018年中に売却しても2018年の非課税枠の残りは5万円です。

(4)非課税投資枠は最大800万円

2018年から積立NISAをスタートし、毎年非課税枠40万円分の投資信託を購入し、途中で売却することなく2037年(積立NISA投資可能最終年)まで継続すると、800万円(40万円×20年)の投資信託を非課税で保有できることになります。

非課税期間

非課税期間は最長20年間です。例えば2018年に取得した投資信託は2037年までに売却すれば非課税です。投資可能最終年である2037年に購入した投資信託は2056年までに売却すれば非課税です。

つみたてNISAはロールオーバーができません。例えば2018年に取得した投資信託を2038年以降の非課税枠に持ち越す(ロールオーバー)ことはできません。

NISAのロールオーバーとは?最大いつまでできる?

投資可能期間

2018年からスタートしたつみたてNISAは投資期間が2037年で終了します。新規投資は2037年で終了ですが、2037年に購入した投資信託の非課税期間は2056年まで続きます。

投資対象商品

ここが一般NISAと最も異なる点です。一般NISAでは通常の株式投資と同じように自分で購入する銘柄を選定することができます。一方、つみたてNISAの場合は金融庁が一定の基準で選定した投資信託の中から購入する銘柄を選択します。

つみたてNISAに対応している証券会社の中でも取扱いしている投資信託は異なります。積立NISAの口座を開設する際は自分が購入したい投資信託が取り扱っているかを必ず確認しましょう。

つみたてNISA対象商品 | 人気証券会社の取扱状況比較

まとめ

利用できる方 日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在)
非課税対象 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益
口座開設可能数 1人1口座
非課税投資枠 新規投資額で毎年40万円が上限(非課税投資枠は20年間で最大800万円)
非課税期間  最長20年間
投資可能期間 2018年~2037年
投資対象商品 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託

新聞と株式相場口座開設から運用まで

つみたてNISAは日本にいて20歳以上であればだれでも口座開設が可能です。必要書類としては身分証明書の用意とマイナンバーの登録が必須です。

口座開設をして運用商品を選択したら後は基本的にほったらかしでも大丈夫です。運用商品は自分で選択した周期(毎日・毎週・毎月)で継続的に買い付けされます

買い付けに必要な資金はあらかじめ証券口座に用意しておくこともできますし、証券会社によっては自動引き落としサービスも用意されています。

資金が不足している時は買い付けがされません。「つみたてNISAは継続買い付けだからお金がない時はどうすればよいのか?」ということはあまり神経質に考えなくてよいでしょう。買い付けがされないだけです。気軽に始めてみましょう。

つみたてのNISAのQ&A

一般NISAをしている人はつみたてNISAをできるの?


一般NISAとつみたてNISAを同時にすることはできませんが、一般NISAからつみたてNISAへの変更はできます(逆も同じです)。ただし、その年に既に一般NISAで株式等を購入している場合、その年はつみたてNISAに変更することはできません。

途中でやめることはできるの?


継続的につみたて購入することが難しい場合、いつでも休止することができます。

つみたてのタイミングはいつ?


つみたて(買い付け)のタイミングは自分で選択できます。証券会社にもよりますが、毎日・毎週・毎月のような形で選択ができます。

一括で購入することはできるの?


つみたてNISAの趣旨は「継続的」に積み立てることです。継続的に積み立てることにより時間的なリスクを分散できるからです。そのため、つみたてNISAでは自分の好きなタイミングで一括購入はできません。将来的には変更の可能性はあるかもしれません。

口座の残高が不足していた場合どうなるの?


口座に資金が不足している場合、買い付けがされません。次回のタイミングから買い付けが再開されます。月単位で買い付け設定をしている場合、次回の買い付けは翌月ということになります。

つみたてた投資信託を売却することはできるの?


売却タイミングに制限はありません。いつでも売却することができます。

つみたてNISA最終年に購入した分はいつまで非課税なの?


つみたてNISAで新規投資ができるのは2037年までですが、2037年に購入した分については2056年まで非課税で運用ができます。

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