初めての投資信託 | 投資信託を始める前に知っておきたいキーワード

投資信託

投資信託は投資のプロにお金を預け運用を委託するものです。投資信託によって投資内容は大きく異なります。また運用を委託するわけですから報酬としての手数料を支払う必要があります。ご自身にあった投資信託を選択するために投資信託の基礎知識をしっかり理解しましょう。

投資信託の仕組み

一般的に投資信託は投資家からお金を預かって運用する「運用会社」と運用会社が設定した投資信託を販売する「販売会社」が分かれています。投資家は販売会社にお金を払い込み投資信託を購入します。

投資信託にはどんな種類があるの?

日本で設定されている投資信託は2017年12月末現在で6000本を超えています。上場会社の数が3600社程度であることを考えると異常な量です。毎年新たな投資信託が設定されては廃止されています。

この中から自分に合った投資信託を選ぶのは至難の業です。投資信託のリストを見て漠然と選ぶのではなく、次の要素に対してあらかじめ方針を立て選択するようにしましょう。

(1)投資対象を何にするか?

投資対象は株だけではありません。債券・コモディティ・不動産など何を投資対象とするのかを決めましょう。株式と債券などを組み合わせたバランス型もあります。

(2)アクティブに投資するのか保守的に投資するのか?

日経平均やTOPIXなどの指標に投資するものをインデックス型と言います。インデックス型は市場全体の動きと連動し保守的な運用です。指標を上回る成績を目指すものをアクティブ型と言います。インデックス型よりもハイリスクハイリターンです。

(3)どこの国に投資するのか?

投資先は日本だけではありません。個人で投資するときは手数料の問題や情報収集の限界あがり外国投資はやや難易度が高いのですが、投資信託では世界中に投資が可能です。

(4)為替ヘッジをするかどうか?

外国に投資した場合、運用益が出ても円高になった場合日本円換算でマイナスになることがあります。為替変動リスクをヘッジするのかどうかを選択します。

(5)分配金は出るタイプか出ないタイプか?

運用で出た利益の一部を分配するタイプの投資信託にするのか、分配をせずに利益を再投資に回す投資信託にするのかを選択します。

投資信託の分配金とは? | 毎月分配型投資信託を選ぶべきではない理由とは?

手数料

手数料にはどんな種類があるの?

通常の株式投資でも株式を買う時、売る時に手数料が発生します。投資信託の場合、買う時、運用している時、売る時の3つのタイミングで手数料が発生します。

販売手数料

投資信託を購入する時に発生するのが販売手数料です。販売手数料は販売会社によって異なることがありますので気をつけましょう。また最近では販売手数料ゼロのノーロードの投資信託もあります。

信託報酬手数料

運用手数料です。運用中、毎日発生します。インデックス型よりもアクティブ型の投資信託のほうが信託報酬が高くなります。

信託財産留保額

投資信託を売却する時に発生する費用です。投資信託が解約されると、投資信託が組み入れている株式や債券などを売却して現金を確保する必要が生じます。その際に発生する売却手数料を負担します。

これだけは知っておきたい投資信託のキーワード

基準価額とは?

基準価額とは投資信託の売買価格のことです。

新規に設定された投資信託は1万円(1万口=1万円)でスタートすします。その後、運用により時価総額が上昇したり下落したり、分配金の支払いなどにより基準価額は変動します。

分配金を出すと基準価額は下がります。基準価額は投資信託の成績とイコールではないことに気をつけて下さい。投資信託の成績は騰落率で見ます。

騰落率(とうらくりつ)とは?

一定期間内の値動きの率のことです。投資信託の成績を見る尺度です。騰落率は3年間・1年間・半年間のように複数の期間で表示されていることが一般的です。投資信託は長期投資に向いています。短期の成績に惑わされることなく様々な期間を確認しましょう。

またTOPIXなどのインデックスと成績を比較してみましょう。成績がよく見えても市況全体がよかっただけかもしれません。

<騰落率の例>

6カ月 1年 3年 設定来
12.5% 20.2% 16.5% 35.1%

純資産総額

投資家から預かっている資産の総額です。投資信託が保有している株や債券の時価から信託報酬手数料を差し引いたものです。運用がうまくいっている投資信託は購入者が増え純資産総額は大きくなっていきます。純資産総額が小さい投資信託の場合、運用の停止(繰上償還)の可能性が出てきますので気をつけましょう。

まとめ

投資信託は投資初心者の人にとって頼りとなる金融商品ですが、商品ラインナップが6000個以上あり選択がとても難しいのが現状です。

いくつかお勧めできる投資信託をご紹介します。

投資信託名 運用会社 主な投資対象
ひふみ投信 レオス・キャピタルワークス 日本/株
セゾン資産形成の達人ファンド セゾン投信 グローバル/株・債券

 

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

利回り

投資信託の正しい利回りの計算の仕方 | 見かけの分配金利回りに惑わされてはいけな...

税金

上場株式配当金の税金 | 納めすぎた税金を取り戻す3つの方法とは?

株式投資に損切りは必須?【よいロスカットとダメなロスカットの違い】

親子上場解消狙いで株価2倍を狙う【お宝銘柄探し3つのポイント】

信用取引の上手な活用法 現物取引との違いやメリット・デメリットの解説

PBRの本質。PBRが1倍未満でも割安とは言えない2つの理由とは?