個人向け国債は変動金利タイプと固定金利タイプのどちらを選択すべきなのか?

個人向け国債には、変動金利型10年満期、固定金利型5年満期、固定金利型3年満期、の3つの商品があります。この3つの中からどれを選択するのがよいのでしょうか?

一般的に金融商品は、個々の置かれている状況によって選択すべき商品は異なりますが、個人向け国債においては明確な答えがあります。

個人向け国債3つの種類

個人向け国債はどれも販売価格と償還金額(返金される金額)が同じです。株式投資のように値上がり益は狙えませんが、元本が保証されていますのでリスクを取りたくないという方には向いている金融商品です。

またどの個人向け国債も1年経過すれば中途換金が可能です。大雑把に言えば、どれも大枠は一緒です。異なるのは金利と金利が固定される期間です。

冒頭で個々の置かれている状況に関わらず、個人向け国債においてどの商品を選ぶのがよいのかについて明確な答えがあると述べたのは、2016年9月現在においてどの商品も金利が下限まで下がっているからです。

このような状況においては、変動金利型を選ぶのが絶対的な正解です。

下記の表をご覧ください。金利の設定方法は各商品異なるのですが、2016年9月募集の個人向け国債においてはどの商品も利率が0.05%と同一です。この傾向は2016年2月から続いています。

マイナス金利の影響で、金利設定方法で計算される金利が金利の下限を下回るため、現在は金利の下限(0.05%)が適用されているのです。

なぜ、変動金利型を選ぶのが絶対的な正解なのかと言うと、現在の金利は下限にあるのでこれ以上の下振れリスクがないからです。変動金利型を選択すれば上振れする可能性だけを享受できます。

一方、固定金利型を選択してしまうと、これ以上金利の下振れリスクがないにも関わらず5年あるいは3年もの間、金利下限に固定してしまうことになってしまいます。

個人向け国債においては、金利の下限というわかりやすい基準があります。金利が下限にある時は変動金利型を選択するのが適切な選択です。

種類 変動金利型10年満期 固定金利型5年満期 固定金利型3年満期
満期 10年 5年 3年
金利タイプ 変動金利 固定金利 固定金利
金利設定方法 基準金利×0.66 基準金利-0.05% 基準金利-0.03%
金利の下限 0.05%
利子の受け取り 半年ごとに年2回   
購入単位
(販売価格)
最低1万円から1万円単位
(額面金額100円につき100円)   
償還金額 額面金額100円につき100円  
(中途換金時も同じ)
中途換金 発行後1年経過すればいつでも中途換金可能
※ただし、直近2回分の各利子 (税引前)相当額×0.796585が差し引かれる
発行月 毎月(年12回)  
2016年9月募集の利率 0.05% 0.05% 0.05%

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