住宅ローンを選ぶ際、様々な住宅ローン比較サイトから情報を得る方も多いでしょう。
確かに有益な情報も多く、重要な情報源であることは間違いありません。しかし、多くの比較サイトはアフィリエイト収入でサイトを運営しているため、金融機関の不利益となるような情報を出したがりません。そのような情報を知らないで住宅ローンを選択すると、間違いなく後悔することになるでしょう。
当サイトもアフィリエイト収入や広告収入で運営されてはいますが、金融機関に媚びることなく、厳しく住宅ローンを評価しています。
住宅ローンを選択する際には、次のような落とし穴がないか、ぜひチェックしてみて下さい。
最初の数ヶ月だけ金利が低い
住宅ローン選択において最も重要視されるのが金利でしょう。金利は低いことに越したことはありません。ですから、どうしても金利の低い住宅ローンに目が行きます。
しかし、商品説明に記載された魅力的な金利が実は借入実行から数ヶ月しか適用されないということもあるのです。
例えば、新生銀行住宅ローン(変動金利タイプ)で提示されている金利は業界最低水準の低金利ですが、その金利が適用されるのはたった半年だけです。半年後には魅力的とは言い難い金利が適用されることになります。
住宅ローンは10年、20年と長期で返済していくのが基本です。その長い返済期間の中でたった半年間低金利を享受してもほとんど意味はないでしょう。
その他、ソニー銀行住宅ローン(変動セレクト住宅ローン金利プラン)では、変動金利から固定金利に切り替えると同じソニー銀行の住宅ローン金利プランよりも金利が0.1%高くなります。ソニー銀行の変動セレクト住宅ローン金利プランの変動金利は業界最低水準で魅力的ですが、将来的に固定金利への切り替えを視野に入れている方は注意が必要です。
審査が終わるまで金利が確定されない
前述のとおり、金利は住宅ローン比較において最重要ポイントです。この金利が申し込み時には一定幅が提示されていて、実際に適用される金利は審査終了まで確定しない金融機関もあります。
金利が安いと思って審査申し込みをしたのに、審査が終了して提示された金利は他金融機関よりも高かったということがあり得るのです。
例えば、楽天銀行住宅ローンは最低金利と最高金利の幅に0.65%もの開きがあります。審査通過したのはよいけれど、提示された金利は想定したものではないという結果になると、契約申し込みに費やした時間と労力が水の泡です。
条件付きで金利が安い
特定の条件を満たさないと、提示された金利が適用されないということがあります。軽微な条件であればよいのですが、その制約条件が住宅ローン比較ポイントを根底から覆してしまうような条件もあります。
例えば、イオン銀行住宅ローンは、ローン取扱手数料で定率型(借入れ金額の2.16%)を選択しなかった場合は金利が0.2%上乗せになります。
0.2%もの金利が上乗せになると魅力のある金利とは言い難く、事実上、手数料の高い定率型を選択をせざるを得ないでしょう。
繰り上げ返済がしにくい
繰り上げ返済のしやすさは、金利についで住宅ローンを選択する上での重要ポイントです。多少の金利差であれば、繰り上げ返済をしやすい金融機関を選んだほうがよいこともあります。
なぜなら、繰り上げ返済を積極的に行えれば支払金利を縮小することができ、多少の金利差は問題にならなくなるからです。
繰り上げ返済のしやすさは、「何回でもできること」、「手数料が無料であること」、「インターネットで手続きできること」、「少額から返済できること」、「翌営業日から返済できること」、「期間短縮型と返済額軽減型を選択できること」が挙られます。
反対に繰り上げ返済をしにくい事例を上げてみます。
楽天銀行住宅ローンの場合、最低繰上返済額は、100万円以上とかなり厳しい制限があります。これではなかなか繰り上げ返済が進まないでしょう。
新生銀行住宅ローンの場合、返済額軽減型がありません。ものすごくデメリットになるというわけではありませんが、注意が必要でしょう。
諸費用(初期費用)が高い
金利は安いけれど初期費用が高いというケースがあります。
例えば、住信SBIネット銀行は、事務取扱手数料が融資金額の2.16%がかかります。
イオン銀行は手数料の安い定額型(108,000円)か定率型(借入れ金額の2.16%)を選択できますが、前述のとおり、事実上、定率型を選ばざるを得ないでしょう。