株式投資をするなら日本株、というのが一般的な感覚かもしれません。日本企業の株式であれば理解がしやすく為替リスクもありません。
しかし少子高齢化で今後の成長を見込むのが難しい日本株だけに投資をしていくのは、リスクです。成長期待のある外国株にも分散投資したいところです。その中でも最も成長の期待できる国の一つであるインド株をご紹介します。
最初にインド株のトレンドを把握しよう
インド株についてほとんど何も知らないという方が多いのではないでしょうか。まず最初にインド株の市況を把握しましょう。
インド株全体を把握するにはインド株を代表する株価指数を確認するのが最適です。日本株であれば日経平均やTOPIX、アメリカ株であればダウ平均やS&Pというように、インド株においても代表する指数があります。指数は2つあるのでそれぞれご紹介します。
SENSEX(センセックス)指数
SENSEX指数はインドのムンバイ証券取引所に上場する銘柄のうち、流動性・取引規模・業種などの観点から選出した30銘柄で構成されています。
Nifty指数
Nifty指数はインドのナショナル証券取引所に上場する銘柄のうち、市場の24セクターを代表する50銘柄で構成されています。
インド株の魅力を確認する
下記は楽天証券の記事です。インドの魅力をGDP成長率推移・総人口推移といったデータで説明してくれています。インド株で注目すべき業種や具体的な企業名も紹介されているのでぜひご一読下さい。
インド株を買う方法
厳密な意味では日本人がインド株を直接購入することはできないのですが、次の2つの方法で実質的にインド株を購入したのと同じことが実現できます。
日本のETFでインド株に投資する
まず先にお勧めの方法から説明します。日本籍のETFでインド株の指数に連動したETFに投資する方法です。日本の証券口座をお持ちであれば何の手続きもなしに今すぐに投資できます。
Nifty指数に連動するのでインド株全体に投資するのと同じ効果が得られます。そして小額(15,000円程度)から投資できます。ETFなので売買手数料も格安です。良いことづくめです。
現時点でインド株の指数に連動したETFは次の2種類があります。※日本籍でSENSEXに連動したETFはありません。
対象指標 | コード | 名称 | 管理会社 |
Nifty | 1678 | NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(リンク債型) | 野村アセットマネジメント |
Nifty | 1549 | 上場インデックスファンドNifty50先物(インド株式) | 日興アセットマネジメント |
2種類あってどちらがよいのか迷うかもしれません。「自己責任で選びましょう」が教科書的な回答なのですが、ETFは資産規模が大きいもの、出来高が大きいものを選ぶのが鉄則です。その意味でコード1678がお勧めです。
米国ADRで投資する
インド株全体ではなく、インドの特定の企業に投資をしたいという場合は、米国ADR(米国預託証券)を購入することになります。米国ADRとは何か?についてはここでは割愛しますが、米国ADRを購入することによって実質、インド株を購入するのと同じ効果が得られます。
米国ADRは日本の証券会社から購入できますが、米国株式と同様の扱いで売買手数料が比較的高いです。また売買益に対して米国で課税されます。最初にお勧めしたETFによる投資と比べるとハードルが高いと言えるでしょう。