ETFにはどんな種類があるの?数あるETFの中から何を選べばいいの?

ETFの種類

前回の記事「ETFとは?投資信託との違いは?初心者でもよくわかるETFのイロハ」でETFの全体像をお話しました。

興味がわいて早速EFTに投資してみようと思った方もいらっしゃるかもしれません。

ETFには200以上の種類があります。今回の記事では数あるETFの中から最適なETFを選ぶポイントをご紹介します。

この記事を読み終わった後は、きっとお気に入りのETFが見つかると思いますよ。

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ETFにはどんな種類があるの?


早速、ETFを買おうと思うんですけど。

どんなETFを買おうと思っているの?

え?ETFって一つじゃないんですか?

前回ETFは投資信託と同じようなものだと説明したよね。ETFも投資信託と同じように色々な種類があるんだ。日本ではざっと200種類以上あるよ。

そんなにたくさんあったら何を選べばよいかわからないです。

ちゃんとアコちゃんが自分に合ったETFを選べるように順を追って説明していくよ。

 

ETFの種類一覧

まずETFの種類の大枠をご理解いただくため、ETFにはどんな投資対象(金融商品)があるかを表にまとめました。

投資対象  連動指数代表例
日本株     市場別 TOPIX、日経平均、JASDAQ-TOP20
業種別 食品、エネルギー、建設・資材、素材・化学
テーマ別  高配当指数
レバレッジ型 TOPIXレバレッジ、日経平均レバレッジ
インバース型 TOPIXインバース、日経平均インバース
REIT  東証REIT指数、ダウ・ジョーンズ米国不動産指数
外国株式  ダウ平均、S&P500
外国債権  米国国債7-10年指数 
商品  金、銀、白金、WTI原油先物

参考:日本取引所グループETF銘柄一覧

上記の表をご覧いただくとわかる通り、ETFの投資対象は日本株だけではありません。経済ニュースなどでよく出てくるダウ平均やS&P500もETFで取り扱われています。さらにはREIT(不動産)や金、白金(プラチナ)などの商品もETFの対象です。

また日本株について言えば、日本株を代表するTOPIXや日経平均の他、業種別やテーマ別のETFがあります。さらにはレバレッジを効かせたETFや対象指数と逆の動きをするインバース型もあります。

ETFによって、既にあなたがお持ちの証券口座を通じて様々な金融商品に投資できるのです。これって素晴らしいことではないですか?

用語

ダウ平均:米国を代表する優良30銘柄を選出して指数化したもの

S&P500:NASDAQに上場している代表的な500銘柄の株価を指数化したもの

結局どのETFがお勧めなの?


ETFによって色々な金融商品に投資できることはわかったけど、結局どれが一番オススメですか?教えて下さい!

最適なものは人によって違うし、投資は自己責任で行う必要があるけれど、どうやって選んだらいいかのアドバイスはできるよ。

 

視点1.日本に投資するのか外国に投資するのか

まず最初に考えるのは、投資対象を日本とするのか外国にするかです。

馴染みがある、あるいは外国への投資の仕方がわからないという理由で日本に投資するという方が多いかもしれませんが、せっかくの機会ですから改めて考えてみましょう。

日本に投資する利点としては、情報を得やすいということです。また情報の内容も肌感覚で理解できるということです。一方、懸念としては少子高齢化で今後の成長に不安要素があるということです。

外国に投資する場合は真逆です。十分な情報が得られずそもそもどの国に投資してよいのかわからないということが挙げられます。その他、為替変動リスクもあります。一方、魅力的な点はかつての日本のような高度成長を期待できる国があるということです。

視点2.広く浅く投資するのか狭く深く投資するのか

次に考えるのは広く浅く投資するのか、それとも特定の金融商品や特定の分野に絞って投資するのかという視点です。

一般に広く浅く投資したほうがリスク分散され、リターンもリスクも穏やかになります。反対に特定の金融商品や特定の分野に絞って投資するほうがリターンもリスクも大きくなります。

例えば投資対象を日本株式とする場合、広く浅いETFの代表例がTOPIXや日経平均です。狭く深い代表例が食品、エネルギーといった業種を指数としたETFです。

特定の分野について熟知している場合、投資対象を絞ると大きくリターンが取れる可能性があります。もちろん投資対象は株だけではなく、REITや商品という選択肢もあります。

一方、特定の分野に対しての自信がない場合は、TOPIXや日経平均を対象としたETFがリよいでしょう。

視点3.レバレッジ型やインバース型の検討

レバレッジ型とは対象指数の動きよりも大きく変動させるタイプのETFです。例えば日経平均レバレッジ2倍であれば、日経平均の騰落率の2倍の動きをするように設計されています。大きくリターンを求めたい方に向いています。当然リスクも大きくなります。

インバース型は対象指数の逆の動きをするように設計されたETFです。例えば日経平均インバース型は、日経平均が下落すると上昇する(利益が出る)ものです。

ただし、別の機会に記事にしますが、レバレッジ型もインバース型も長期投資には向かないため、基本的には初心者の方にはお勧めしません。

最終ステップ ETFの選び方


TOPIX連動型のETFを買おうと思って証券口座で検索したら、たくさんのTOPIX連動型のETFが検索されました!何で同じTOPIX連動型のETFがこんなにあるんですか?

投資家にとって魅力の大きいETFの人気が大きくなってきて、各運用会社がこぞって進出してきているんだ。その中で選択するポイントはいくつかあるけど、わかりやすいのは出来高が大きいものを選ぶことだよ。

どうしてですか?

出来高が大きいと売買しやすい(約定しやすい)。これは株と同じだよね。それに・・・

それに何ですか?

出来高が大きいということは人気があるということ。人気があるということは投資家にとって魅力があるということで、信託報酬手数料が低かったり分配金が大きいと考えられるからね。

そんなに単純な考え方でいいんですか?

もちろん時間に余裕と気力があれば自分が納得するまでつぶさに調べるのがよいだろうけど、ことETFに限っては大きいものには巻かれろが功を奏すると思うよ。

 

初心者にお勧めのETF

自分でETFを選ぶのが難しいという方のために、出来高が大きく、最低購入代金も5万円以下で投資しやすいETFをご紹介します。

対象指標 コード 名称 管理会社
TOPIX 1306 TOPIX連動型上場投資信託 野村アセットマネジメント
日経平均 1321 日経225連動型上場投資信託 野村アセットマネジメント
S&P500 1547 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) 日興アセットマネジメント

最初は理解しやすい日本に投資しようと思うんですけど、TOPIXと日経平均はどう違うんですか?

TOPIXは東証一部に上場する全銘柄を指数化したもので、日経平均は東証一部上場会社の中から日本経済新聞社が選んだ225社の平均なんだ。TOPIXのほうが日本経済の全体像に近いと言えるね。

 

中級者にお勧め!多様なETF

ETFの素晴らしさは、わざわざ外国の証券会社に口座開設しなくても世界の株式に投資できることです。しかも数万円程度の少額から投資ができます。その他、REITなど様々な金融商品にも投資できます。

日本だけでなく世界に分散投資したい、様々な金融商品に投資したいと考えている方には次のようなETFがお勧めです。

対象指標 コード 名称 管理会社
MSCI-KOKUSAIインデックス 1550 MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 三菱UFJ国際投信
Nifty50指数 1678 NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信 野村アセットマネジメント
東証REIT指数 1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 野村アセットマネジメント

 

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