立会外分売は人気があり申し込んでも抽選に落ちて買えない場合があります。人気があるのは、立会外分売で取得した株式をその日の寄り付きで売却することにより高確率で利益を上げられることが知られているためです。
しかしこのトレードで得られる利益はせいぜい数パーセントです。立会外分売の魅力はもっと違うところにあります。今回の記事では立会外分売の抽選に当たらなくても立会外分売を利用して数十パーセント以上のリターンを得る方法をご紹介します。
立会外分売の本当の魅力とは?
立会外分売は大株主や企業が証券取引所の取引時間外に株式を売り出す取引です。
立会外分売とは? | 仕組みを知って立会外分売を上手に活用しよう
立会外分売の本当の魅力とは、立会外分売をする銘柄の中に数十パーセント、場合によっては数百パーセントのリターンを狙えるお宝銘柄が眠っているということです。
立会外分売を数パーセントのリターンを得るための手段としてしまうのはもったいないことです。
どうして立会外分売銘柄はお宝の山なのか?
立会外分売銘柄がお宝の山である理由を、立会外分売をする企業の立場から考えてみましょう。
立会外分売の目的の一つとして「株主数を増やす」ということがあります。東証一部などへの市場変更を計画している場合、2200人以上の株主数が必要だからです。ですから、立会外分売は市場変更計画のサインと考えられます。
実際に東証一部に昇格すれば、買い需要が増加して株価が大きく上昇する可能性が高くなります。立会外分売銘柄は「市場変更計画のサイン」であり、お宝の山と言えるのです。
すべての立会外分売銘柄がお宝なのか?
立会外分売のすべてが「株主数を増やす」という目的のわけではありません。大株主であるオーナーが現金化のために立会外分売で売却するような場合もあります。
そのような場合は需給が緩み株価は下落圧力が強まるでしょう。ですから立会外分売からお宝銘柄を発掘するには、立会外分売の目的を確認することが大事です。
立会外分売を利用してハイリターンを得るには?
立会外分売を利用してハイリターンを狙うなら、立会外分売の実施計画が発表されたら、すぐにその銘柄を通常取引(証券取引所の取引時間内)で購入することです。立会外分売の実施日まで待つ必要も抽選に申し込む必要もありません。
立会外分売は通常、実施日の数週間前に適時開示でリリースされます。リリースで立会外分売が東証一部昇格目的であると確認できた場合、リリースの翌日に通常取引で購入します。
東証一部昇格を目的とした立会外分売の場合、リリースを契機に値上がりしていくことがあるからです。場合によってはリリースの当日、PTSで購入してもよいでしょう。
もちろん東証一部昇格を目的とした立会外分売銘柄のすべてが値上がりするわけではありませんが、高い確率でお宝銘柄を発掘できる方法です。
売却は東証一部昇格の発表日もしくは昇格日の前日を目安とします。昇格が決定すると利益確定の売りが出やすくなるからです。
まとめ
立会外分売の抽選になかなか当たらないという方は視点を切り替えてみてはいかがでしょうか?
確かに立会外分売のディスカウントを利用してローリスクで数パーセントのリターンを稼ぐトレードは魅力があります。
立会外分売の即売り | 高勝率ローリスクの鉄板トレードとは?
しかしこの手法は立会外分売の抽選に当選する必要があります。また手間もかかります。
今回の記事で紹介した方法であれば、確実に株式を取得できます。抽選に申し込む必要はありません。また事前の準備も立会外分売の適時開示情報を入手するだけです。立会外分売の適時開示情報はスマホアプリ等で簡単に入手できます。
この記事の手法 | 立会外分売即売り | |
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リスク | 中 | 小 |
リターン | 大 | 小 |
トレードの起点 | 適時開示情報の入手 | |
トレードの実施日 | リリースの翌日以降 | 立会外分売実施日 |
メリット | 確実にトレードを実行することができ、ほとんど手間がかからない | 勝率が高い |
デメリット | 勝率は立会外分売即売りトレードほど高くない | 抽選に当選する必要がある。また抽選結果を見て朝の忙しい時間にすぐに売却する必要があり手間がかかる |