住宅ローンで火災保険を選ぶ時のポイントとは?

住宅ローンを組むと、融資に伴う債権保全としてローン完済のタイミングまで住宅に火災保険に加入することが義務付けられています。

火災保険は保険会社によって保証内容が様々です。住宅ローンで火災保険に加入する時はどのようなポイントに留意して選べばよいのでしょうか。

 

住宅ローン購入時の火災保険加入方法3つ

火災保険は万が一火災や落雷、風災などの災害に遭って家を失ってしまった時のための保険です。再建築するための費用のほか、仮住まいの家賃、無くなった家に対する住宅ローンの肩代わりなどのサポートが基本となっています。

近年、住宅ローンの際の火災保険加入は、一部の金融機関を除いて期間・金額・加入先なども自由に選択できるようになっています。まずは火災保険加入パターンを3つ説明します。

 

1.住宅ローンを組む金融機関で加入する

現在では、銀行などの窓口での保険購入が可能になっています。住宅ローンの契約時に加入手続きを行うケースが手間も少なく一般的です。

メリットとして、金融機関による特別火災保険などもあり、団体割引適用で保険料が通常より割安になることがあります。デメリットは商品の選択肢が少ないことです。

 

2.物件を購入した不動産会社で加入する

不動産会社が損害保険代理店になっている場合も多く、その不動産会社で加入することも可能です。メリットは金融機関の窓口で加入するときと同じく、手続きがスムーズなことです。

不動産会社が売主となっているマンションなどでは、入居前の説明会時に保険代理店の担当者が来て火災保険の内容の説明を行うこともあります。デメリットは、取り扱う保険会社の種類が少なく比較検討しにくいという点です。

 

3.独自で保険代理店と相談して加入する

住宅ローン購入時の火災保険は金融機関や不動産会社を通して加入しなければいけないわけではありません。自分で損害保険の代理店に相談に行き、火災保険に加入することも可能です。

この場合のメリットは、損害保険会社から専門的な説明を受けられ保険内容の設計やアレンジがしやすいことです。デメリットは、個別に保険会社に行かなければいけませんので手間がかかるということがあげられます。

 

住宅火災保険の種類と補償内容は?目安の金額は?

住宅ローン購入時に加入する住宅用の火災保険には、一般的に「住宅火災保険」と「住宅総合保険」の2種類があります。

住宅火災保険は、住宅の火災や落雷、風災のみ対応ですが、住宅総合保険になると補償の幅はより広くなります。

内容を充実させるかそれとも最低限で抑えるか、また一戸建てかマンションかなどの物件の違いでも保険料はかなり異なってきます。

住宅火災保険

<補償内容>
火災/落雷/破裂・爆破/風災・ひょう災・雪災

一般的な住宅火災保険の補償内容です。地震による火災などには対応していません。

住宅総合(火災)保険

<補償内容>
飛来・落下・衝突/水濡れ/暴行・破壊/盗難/水害/破損・汚損等

住宅火災保険の内容に加え、6つの項目がカバーされます。例えば、野球のボールが飛んできて窓ガラスが割れた場合も「飛来」にあたるため、保障されます。

<保険料例>

<一戸建て(東京都)>
35年一括支払い:53万円
1年払い:5万1000円 ※35年で178万5000円

<マンション(東京都)>
35年一括支払い:29万円
1年支払い:2万8000円 ※35年で98万円

年払いにすることも可能ですが、総額にかなり差がでてきますので、一括支払いが断然得です。

また、同じような保険内容でも保険料は保険会社によって数万円の差があることは珍しくありません。様々な保険会社から見積もりを取ってくれる代理店や簡単に価格を比較できるサイトもありますので、色々と比較してみることをお勧めします。

 

住宅ローン購入時の火災保険選び まとめ

住宅ローンを組む際には火災保険にも加入しなければいけませんが、指定の火災保険に加入するの必須ではなく自由に選ぶことができます。金額や保障内容、支払い方法など様々な点で自分の都合に合わせて選び、納得のいく火災保険を見つけ出しましょう。

また、火災保険では地震により火災や津波による水害には保険がおりませんので、地震保険にも加入しておくことが望ましいでしょう。

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