借り換え時の住宅ローン融資実行までの流れ 盲点となりやすい注意点とは?

基本的に不動産業者が代行してくれた新規住宅ローンの手続きと違って、借り換えでは自分が主体となって行う必要があります。

ここでは住宅ローン借り換えの申請から融資実行までの流れをご説明します。

 

住宅ローン借り換え手続きの流れ

1.借り換え先の検討

借り換えの流れとして最初に行うのが、借り換え先を検討することです。最近では、インターネットでの借り換え相談に応じている銀行もあります。

金融機関の業務時間内に相談に行きづらい方は、インターネットサービスを利用するのもおすすめです。

 

2.必要書類の準備

必要書類は金融機関によって異なります。ほとんどの金融機関が借り換え時の必要書類をリスト化していますのでホームページ等で確認しましょう。一般的に必要な書類は下記記事を参考にして下さい。

http://housing-loans.tokyo/refinancing-document/

 

3.申し込みと審査

金融機関から送られてきた必要書類を返送すると審査がスタートします。銀行によっては審査が早く2〜3日程度で終わる場合もありますが、平均的には2週間から1ヶ月といわれています。

また、書類に不備があると審査がストップします。必要書類が全て揃うまで審査は進みません。書類不備があると審査が大幅に遅れてしまう原因になります。提出前によくチェックしましょう。

 

4.借入実行日を決定

借り換え審査に通ると、一週間程度で契約書が発行され郵送されてきます。

現在ローンの借り入れをしている金融機関に「一括繰上げ返済」する旨を連絡して一括返済する日を決定します。

一括返済する日を確定したら、その日付を借り換え先の金融機関に連絡し、新ローンでの借入実行日として契約を行います。一括繰上げ返済日=新ローン借入実行日となります。

金融機関によっては一括返済できる日が窓口で手続きをしてから1週間以上先の日付ということもあります。

また、新ローンの借入実行日も契約から10営業日以上先の日付などの条件がありますから、一括繰上げ返済日の決定には、しっかりスケジュール計算をして行いましょう。

※繰上返済指定日に入金できないというような事態が発生してしまう恐れがあります。

 

5.契約書を金融機関に郵送

借り換えの金融機関での本申し込みの手続きです。金利選択等もこの段階で行います(ローン申し込み時と異なる金利タイプを選択できることが一般的です)。

契約書を記入し送付します。契約書に不備があると期限に間に合わず、最悪の場合、借入実行ができないということになりますので、書類不備には十二分に気をつけましょう。

 

6.司法書士との打ち合わせ

新ローンの借入実行日に、従来の金融機関の抵当権を抹消し、新しい金融機関の抵当権を設定します。この実行と返済、抵当権の抹消と設定はすべて同日に行います。

その段取りについて、事前に司法書士との打ち合わせを行います。打ち合わせ時には、登記識別情報、登記済権利証、印鑑証明書、住民票、身分証明書、実印が必要になります。

その他、抵当権抹消書類の受取りが本人以外(通常は司法書士)でも可能か、事前に現ローンの金融機関に確認します。

 

7.借り換え実行

契約書が金融機関に到着すると、指定した借入日に借入れがスタートします。新たな金融機関での借り入れと同時に、従来借り入れしていた住宅ローンの一括返済が行われます(通常は、新金融機関から旧う金融機関に直接振込がされて完済される)。

以上が一般的な借り換え申請から実行までの流れです。
手続き期間としては約1ヶ月〜2ヶ月程度かかると計算しておくといいでしょう。

また、書類に不備があったりするとさらに長くなってしまいます。早く借り換えを実行したい場合には、事前に金融機関にその旨を伝えておくと審査を早めてくれることがあります。

借り換えの適用金利は融資実行のタイミング

借り換え住宅ローンの金利は、通常、融資が実行された月のものが適用されます。

書類の不足・不備などで手続き期間が何ヶ月もかかってしまうと金利が変動して当初シュミレートしたよりも得にならなかったということも発生します。

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