「将来、子供にお金を残してあげたい」と考えたとき、株式投資は有力な選択肢の一つです。しかし、いざ始めようと思うと、元手となる資金をどう用意するかが悩みどころですよね。
自分の資金を子供のために用意するのが手っ取り早い方法ですが、それだと継続的な資金追加が難しくなりがちです。そこで、私は次の方法で子供の投資元本を作っています。
- お年玉の一部
- お小遣いの一部を強制天引き
- 児童手当を全額投入
- 株の売買益や配当金の再投資
どの方法も無理なく実践でき、長期的に資産を増やしていくのに効果的です。それぞれ詳しく解説します。
お年玉の一部を株式投資の元本にする
長男の株式投資は、いただいたお年玉の一部を元本として始めました。スタート時の元本は約5万円でした。
せっかくいただいたお年玉をなんとなく使ってしまうのはもったいないと感じ、感謝の気持ちを持ちながら、有意義に活用する方法を考えた結果、投資に回すことを決めました。
特に子供が幼年期から小学校低学年のうちは、もらったお金を自分で計画的に使うのは難しいものです。そこで、子供の意思を尊重しつつも、「お年玉の一部は将来のために増やしていくもの」という考え方を伝えながら、株式投資に誘導していきました。
お小遣いの一部を強制天引きする
株式投資で資産を増やすためには、継続的な元本追加が欠かせません。
最初の5万円だけでは大きな資産形成は難しいため、お小遣いの一部を投資に回す仕組みを作りました。
「お小遣いの余りを投資に回そう」と言っても、子供が自主的に実行するのは難しいですよね。そこで、最初から一定額を“強制天引き”することにしました。
例えば、月500円を投資に回すと、1年間で6,000円になります。これを年3%で運用すれば、年間180円の配当が得られます。小さな金額に見えますが、積み重ねることで確実に資産は増えていきます。
児童手当を全額株式投資に回す
児童手当は子育て世帯を支援するための給付金ですが、「子供のためのお金」と考えれば、将来のために投資するのは理にかなっています。
私は児童手当の全額を株式投資に回すことに決めました。
年間12万円を年3%で運用すると、年間3,600円の配当金が得られます。これをさらに再投資することで、長期的には大きな資産形成につながります。
株の売買益や配当金を再投資
株の売買益や配当金を再投資することは、資産を大きく増やすための基本です。
株式口座の残高が増えたからといって、途中で引き出してしまっては複利の効果が十分に発揮されません。幸い、長男の投資を始めた時はジュニアNISAがあったため、18歳になるまで引き出せない仕組みでした。
この仕組みのおかげで、利益を再投資し続ける環境が自然と整いました。
まとめ
子供のための株式投資は、早く始めるほど有利です。時間を味方につけた「複利の力」が最大限に働くからです。
最初の元本作りには、次の方法が有効です。
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お年玉の一部を投資する
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お小遣いを強制天引きして継続投資する
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児童手当を全額投資する
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配当金や売買益を再投資する
これらの方法を組み合わせれば、無理なく資産を増やしていくことができます。子供にとっても、お金の増やし方を学ぶ貴重な経験と思います。